- 「右と左がまだよく分かっていないみたい」
- 「右手と左手を使い分けるのが苦手」
- 「先生の動きをまねしているけれど、左右が反対になる」
幼児を育てていると、こんな場面に出会うことがあります。
特に体操やダンスなど、先生の動きを見ながら体を動かす場面では、「あれ?左右が分かっていないのかな?」と気になることもありますよね。
でも、幼児にとって左右を理解することは、最初から簡単にできるものではありません。
「右手を上げて」と言われてすぐに動けるようになるには、自分の体の左右を意識する経験が必要です。
そして、左右を意識する力は、ただ言葉を覚えるだけで身につくものでもありません。
歩く、走る、ジャンプする、手足を動かす、先生の動きをまねする。
そうした日々の運動や遊びの経験も、左右を意識するきっかけになります。
この記事では、子どもが左右を理解するまでの特徴や、左右を使った運動がなぜ大切なのか、家庭で楽しめる遊び、体操教室を選ぶときのポイントまで紹介します。
misako「うちの子、左右が分からないけど大丈夫かな?」と感じている方は、まず子どもの成長の一つとしてゆっくり見ていきましょう。
子どもは何歳くらいから左右が分かるようになる?
「右と左が分かるようになるのは何歳?」と気になる方も多いでしょう。
実際には、左右を理解する時期には個人差があります。
幼児期の子どもに「右手はどっち?」と聞いて、すぐに答えられないからといって、それだけで問題があるとは限りません。
幼児期は左右を間違えることも珍しくない
小さな子どもにとって、自分の体を基準にして「右」「左」を判断するのは意外と難しいことです。
たとえば、
- 「右手を上げて」
と言われたとき、頭の中では右と左を考えていても、実際の動きでは反対の手を上げてしまうことがあります。
また、先生や親が向かい側に立っている場合は、さらに難しくなります。
大人から見ると簡単なことでも、子どもからすると「右」という言葉と自分の体の動きを結びつける作業が必要だからです。
「左右が分からない」と「運動が苦手」は同じではない
左右を間違えるからといって、運動能力が低いとは限りません。
逆に、運動が得意な子でも、右と左を言葉で答えるのは苦手ということがあります。
「右」「左」という言葉を理解することと、体を思い通りに動かすことは、似ているようで少し違います。
そのため、左右を間違えたときに、
「なんで分からないの?」と責める必要はありません。



まずは、体を使った遊びの中で左右を意識する経験を増やしていくことから始めてみましょう。
なぜ子どもの運動で「左右」を意識することが大切なの?
左右を意識することは、単に「右と左を言えるようになる」ためだけのものではありません。
体を動かすときには、左右の手足をそれぞれ使ったり、交互に動かしたりする場面がたくさんあります。
両手両足を上手に使う経験につながる
たとえば走るときには、右足と左足を交互に動かします。
歩くときも同じです。
階段を上る、ボールを投げる、縄跳びをする、鉄棒につかまる。
こうした動きにも左右の手足が関わっています。
普段からさまざまな動きを経験していると、「右足を動かしたら次は左足」というように、体の動きを少しずつ覚えていきます。
体の動きを自分で調整する力が身につく
運動では、ただ手足を動かせばいいわけではありません。
- 「次は反対の足」
- 「右に進んだら次は左」
- 「両手を広げてバランスを取る」
など、その場に合わせて体を調整する必要があります。
こうした経験を重ねることで、自分の体が今どのように動いているのかを感じながら動けるようになっていきます。
先生の動きをまねしやすくなる
幼児の運動では、「先生と同じように動いてみよう」という活動がよくあります。
両手を広げる、片手を上げる、右足を前に出す、左右にジャンプする。
こうした動きをまねすることも、左右を意識する経験になります。
最初は反対になっていても問題ありません。
何度も見て、まねして、動いているうちに少しずつ体の使い方を覚えていきます。
子どもの「左右を使う運動」にはどんなものがある?
左右を意識する運動は、難しいトレーニングでなくてもできます。
むしろ幼児の場合は、遊びながら自然に体を動かすほうが取り組みやすいでしょう。
右手・左手を使ったじゃんけん遊び
簡単なのがじゃんけんです。
- 「右手はグー、左手はパー」
のように、左右を指定してみましょう。
慣れてきたら、
- 「右手はチョキ、左手はグー」
など、左右で違う形を作ってみます。
遊びながらできるので、子どもも「左右の練習をしている」という感覚になりにくいのがポイントです。
左右にジャンプする
床に線を一本引くだけでも遊べます。
- 線の右側にジャンプ。
- 次は左側にジャンプ。
慣れてきたら「右・左・右・左」と声をかけながらジャンプしてみましょう。
言葉を聞いて、方向を判断して、体を動かす。
いくつかのことを同時に行う遊びになります。
右足・左足でケンケンする
片足立ちができるようになってきたら、
- 「右足でジャンプしてみよう」
- 「次は左足!」
と声をかけてみましょう。
左右を意識しながらバランスを取るので、子どもにとっては意外と難しい遊びです。
うまくできなくても大丈夫です。最初は数回できれば十分。
「右足でできたね」と声をかけながら楽しんでみてください。
先生役とまねっこ遊びをする
親子で向かい合って、片方が先生役になります。
- 手を上げる。
- 横に動く。
- しゃがむ。
- ジャンプする。
これをもう一人がまねします。
最初は左右が反対になっても構いません。
慣れてきたら、
- 「右手だけ上げる」
- 「左に一歩動く」
など、少しずつ左右を意識する声かけを加えてみましょう。
「右・左」を言葉だけで教えなくても大丈夫
左右を覚えてほしいと思うと、
- 「こっちが右!」
- 「反対が左!」
と繰り返し教えたくなるかもしれません。



でも、幼児の場合は言葉だけで覚えようとすると、なかなか定着しないことがあります。
まずは体を動かしながら覚える
たとえば靴を履くときに、
- 「右足から履こう」
- 「次は左足」
と声をかける。
階段を上るときに、
- 「右、左、右、左」
と一緒に言ってみる。
公園で遊ぶときに、
- 「右に曲がってみよう」
と声をかける。
このように、日常生活の中で少しずつ左右を使っていくほうが、子どもにとって分かりやすい場合があります。
間違えてもすぐに正解を求めない
左右を間違えたとき、
- 「違うよ、右!」
とすぐに訂正することもできます。
ただ、毎回間違いを指摘されると、左右を答えること自体が嫌になってしまう子もいます。
- 「こっちが右だったね」
と一緒に確認するくらいでも十分です。
左右を覚えることよりも、体を動かしながら左右を意識する経験を増やすことを大切にしてみてください。
左右の動きが苦手な子に見られる特徴
左右の動きが苦手な子には、いくつかの様子が見られることがあります。
ただし、ここに当てはまるからといって、すぐに「苦手」と決めつける必要はありません。
先生と同じ動きをするのに時間がかかる
- ダンスや体操で先生をまねするときに、動きが一拍遅れる。
- 右と左が反対になる。
- 周りの友達を見ながら動いている。
こうしたことは幼児にはよくあります。
特に、先生が子どもと向かい合っている場合は、左右が鏡のように反対になるため、さらに難しくなります。
交互に手足を動かすのが難しい
右手と左足、左手と右足というように、手足を交互に動かす動作が苦手な場合もあります。
たとえば、腕を振りながら走ることや、階段を交互に上ることなどです。
ただし、これも運動経験によって変わっていきます。
片側ばかりを使いたがる
ボールを投げるときや物を取るときなどに、いつも同じ手を使うこともあります。
利き手があるため、片側を多く使うこと自体は自然なことです。
大切なのは、「右と左を同じように使わなければいけない」と考えることではありません。
日常の中で、左右それぞれを使う機会があるかを見てあげるとよいでしょう。
左右を使う運動は「運動神経」にも関係する?
「左右の動きが上手になると運動神経も良くなるの?」と考える方もいるかもしれません。
左右を意識して動く経験は、さまざまな運動につながります。
ただし、左右の練習だけで運動能力が決まるわけではありません。
走る、跳ぶ、投げる、転がる、支えるなど、いろいろな動きを経験することが大切です。
左右の動きも、その中の一つです。
「右と左を完璧に覚えさせる」というより、
自分の体を思ったように動かしてみる。
その経験をたくさん作ってあげることを意識してみてください。
こんなときは体操教室も選択肢の一つ
家庭で遊びながら左右を意識させることもできますが、毎日続けるのは意外と難しいものです。
- 「仕事や家事で、なかなか子どもと運動する時間が取れない」
- 「家だとすぐに飽きてしまう」
- 「いろいろな運動を経験させてあげたい」
そんな場合は、体操教室などの習い事を利用する方法もあります。
先生の動きを見ながら体を動かせる
体操教室では、先生の動きを見てまねする活動がよくあります。
- 右へ移動する。
- 左へジャンプする。
- 片足で立つ。
- 手を上げる。
こうした経験を繰り返すことで、体の動きを意識する機会が増えます。
家ではできない動きにも挑戦できる
マット、平均台、鉄棒、ボールなど、家庭では用意しにくい道具を使えるのも体操教室の特徴です。
道具を使った運動では、体の向きや手足の位置を考えながら動く場面も増えます。
同じ年齢の子と一緒に動ける
幼児にとって、周りの子を見ながら動くことも大きな刺激になります。
- 「お友達がやっているから、自分もやってみよう」
そんな気持ちが、運動への興味につながることもあります。
左右の運動を目的に体操教室を選ぶなら、ここをチェック
「左右を意識できるようになってほしい」という理由で体操教室を探す場合は、単に技の種類を見るだけでなく、レッスン全体を見てみましょう。
いろいろな動きを取り入れているか
走る、跳ぶ、転がる、支える、ぶら下がるなど、さまざまな動きを経験できる教室がおすすめです。
一つの技を繰り返すだけではなく、体全体を使って遊べる時間があるかを確認してみましょう。
子どもが先生の話を聞いて動く時間があるか
- 「右に行ってみよう」
- 「左の足で立ってみよう」
- 「先生と同じポーズをしてみよう」
など、声を聞いて動く活動があると、左右を意識するきっかけになります。
子どもの間違いを急いで直しすぎないか
左右を間違えることは、幼児にとって珍しいことではありません。
できなかったときにすぐ正解を求めるのではなく、何度か挑戦する時間を作ってくれる教室かどうかも大切です。
体験レッスンでは、先生が子どもにどんな声をかけているかを見てみると、その教室の雰囲気が分かりやすいでしょう。
子どもの「左右が分からない」が気になるときに大切なこと
- 「もう年長なのに右と左が分からない」
- 「周りの子はできているのに、うちの子だけできない」
と感じると、心配になることがあります。
でも、左右を理解する時期には個人差があります。
また、右左を言葉で答えることが苦手でも、運動そのものは上手にできる子もいます。
反対に、体を動かすことは好きだけれど、言葉で方向を説明するのが苦手な子もいます。
だからこそ、「左右が言えるか」だけで子どもの成長を判断しないことが大切です。
まずは、
- 左右を使う遊びをする
- 先生のまねをする
- 日常生活で「右・左」を使ってみる
- さまざまな運動を経験する
といった機会を増やしてみましょう。
まとめ|左右を覚えることより、楽しく体を動かす経験を
子どもが右と左を間違えると、「ちゃんと教えたほうがいいのかな」と心配になるかもしれません。
でも、幼児期は左右を間違えることも珍しくありません。
左右を理解するためには、言葉を覚えるだけでなく、自分の体を動かしながら「右」「左」を感じる経験も大切です。
- 右にジャンプする。
- 左に走る。
- 右手を上げる。
- 左足でケンケンする。
親子の遊びの中でも、こうした経験は簡単に取り入れられます。
そして、「左右を覚えさせる」ということに力を入れすぎる必要もありません。
走る、跳ぶ、転がる、ぶら下がるなど、いろいろな動きを楽しむ中で、自分の体の位置や動かし方を少しずつ覚えていけば大丈夫です。
- 「家ではなかなか運動する時間が取れない」
- 「いろいろな体の動きを経験させてあげたい」
という場合には、体操教室などの運動系の習い事を検討してみるのもよいでしょう。
教室を選ぶときは、「左右の練習ができるか」だけではなく、子どもが楽しそうに体を動かしているか、さまざまな動きを経験できるか、先生が一人ひとりのペースを見てくれているかを実際に確認してみてください。
左右を完璧に覚えることがゴールではありません。
自分の体を知り、思ったように動かしてみる。
そんな経験を楽しみながら増やしていくことが、幼児期には何より大切です。





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