子どもが少しずつ大きくなってくると、
- 「そろそろ何か習い事を始めたほうがいいのかな?」
- 「運動が得意な子に育ってほしいけれど、何をさせればいいんだろう?」
- 「ゴールデンエイジって聞くけれど、実際には何歳のこと?」
そんなことを考える機会も増えてくるのではないでしょうか。
特に、体操教室やスポーツ教室を探していると、「ゴールデンエイジ」という言葉を目にすることがあります。
ゴールデンエイジとは、子どもの運動能力や動きの覚え方に関わる大切な時期を表す言葉です。
ただし、「この時期に運動をしなければ、運動が苦手な子になってしまう」という意味ではありません。
大切なのは、年齢だけを見て何かを詰め込むことではなく、その時期の子どもに合った遊びや運動を、楽しく経験させてあげることです。
この記事では、ゴールデンエイジとは何なのか、何歳ごろを指すのか、幼児期には何を大切にすればいいのかを、子育て中の保護者の方にもわかりやすくお伝えします。
misako「そろそろ運動系の習い事を始めようかな」と考えている方は、ぜひお子さんの今の姿と照らし合わせながら読んでみてください。
ゴールデンエイジとは?
ゴールデンエイジとは、子どもの運動能力を伸ばしていくうえで、特に大切な時期を表す言葉です。
一般的には、9〜12歳ごろがゴールデンエイジと呼ばれることが多く、運動の動きを覚える力が大きく伸びやすい時期とされています。
たとえば、
- ボールを投げる
- ボールを蹴る
- 跳ぶ
- 走る
- バランスを取る
- 道具を使って動く
といった動作を、見たり真似したりしながら身につけていきます。
一度覚えた動きを組み合わせたり、少し複雑な動作に挑戦したりできるようになるのも、この時期の特徴です。
ただ、「ゴールデンエイジ」という言葉だけが一人歩きしてしまうと、
「9〜12歳までに運動を頑張らないといけない」と思ってしまうかもしれません。
実際には、ゴールデンエイジだけを切り取って考えるのではなく、その前の幼児期からさまざまな動きを経験しておくことが大切です。
ゴールデンエイジは何歳から?
ゴールデンエイジの前には、プレ・ゴールデンエイジと呼ばれる時期があります。
一般的には、幼児期から小学校低学年ごろ、特に4〜8歳ごろを指すことが多い時期です。
この頃は、まだ複雑な動きを正確に覚えることよりも、
- 「走るって楽しい」
- 「ジャンプできた!」
- 「今度はもっと遠くまで跳んでみたい」
といった経験を重ねることが大切です。
遊びの中で体を動かしながら、走る、跳ぶ、転がる、ぶら下がる、くぐる、バランスを取るなど、いろいろな動きを経験していきます。
幼児期の運動は、将来のスポーツのためだけにあるものではありません。
自分の体を思い通りに動かす感覚を少しずつ身につけていく時間でもあります。
ゴールデンエイジの前に幼児期が大切なのはなぜ?
「ゴールデンエイジが9〜12歳なら、幼児期はまだ急がなくてもいいのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。
もちろん、幼児期から特別なトレーニングをする必要はありません。
むしろ、この時期に大切なのは、いろいろな体の動きを経験しておくことです。
たとえば、鬼ごっこをしているだけでも、
- 走る
- 止まる
- 方向を変える
- よける
- 追いかける
といった動きを自然に使っています。
公園の遊具でも、
- 登る
- ぶら下がる
- またぐ
- バランスを取る
といった経験ができます。
こうした一見すると何気ない遊びが、子どもにとっては体の使い方を覚える大切な時間になります。
幼児期は「運動を教え込む」より「体を動かす経験」を
幼児期の子どもに、
- 「正しいフォームで走りなさい」
- 「もっと上手に跳びなさい」
と繰り返し伝えても、なかなかうまくいかないことがあります。
それよりも、
- 「次はこっちまで走ってみよう」
- 「この線をジャンプできるかな?」
- 「今度は片足で立ってみよう」
というように、遊びとして体を動かしたほうが、子どもは自然に取り組めます。
「できるようにする」ことばかりを目標にせず、「やってみたい」と思える環境を作る。
幼児期には、この考え方がとても大切です。
子どもの運動能力は「運動神経」だけで決まる?
「うちの子は運動神経があまりよくないかも」
子どもの運動を見ていると、そんな心配をすることもあると思います。
でも、子どもの動きは、生まれつきの能力だけで決まるものではありません。
これまでにどんな動きを経験してきたか、どれくらい体を動かしてきたか、そして「体を動かすのが楽しい」と感じているか。
こうした経験も大きく関係します。
たとえば、ボールを投げるのが苦手な子でも、何度も遊んでいるうちに少しずつ距離が伸びることがあります。
最初は両足でしか跳べなかった子が、遊びを重ねる中で片足跳びができるようになることもあります。
昨日できなかったことが、ある日突然できるようになる。



子どもの運動には、そんな成長がたくさんあります。
「運動が苦手」ではなく「経験が少ない」だけかもしれない
幼児期の子どもを見ていると、同じ年齢でも体の動かし方にはかなり差があります。
走るのが好きな子もいれば、慎重に動く子もいます。
高いところに登りたがる子もいれば、最初は怖がる子もいます。
こうした違いを見て、
「うちの子は運動が苦手なんだ」
と決めつける必要はありません。
まだ経験していない動きがあるだけかもしれません。
だからこそ幼児期には、できる・できないだけではなく、さまざまな動きを経験することに意味があります。
ゴールデンエイジに身につけたい「基本的な動き」とは?
子どもの運動能力を考えるとき、難しい技術より先に大切にしたいのが基本的な動きです。
たとえば、
- 走る
- 跳ぶ
- 投げる
- 蹴る
- 転がる
- 登る
- ぶら下がる
- バランスを取る
- くぐる
- よける
などです。
これらは、特定のスポーツだけで使う動きではありません。
さまざまな遊びやスポーツにつながっていく、いわば「体の使い方の土台」です。
「走る・跳ぶ・投げる」だけではない
運動というと、走る、跳ぶ、投げるといった動きを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、子どもの体の使い方を考えると、それだけではありません。
- 「転がる」
- 「支える」
- 「ぶら下がる」
- 「よける」
- 「止まる」
- 「方向を変える」
なども大切です。
たくさんの種類の動きを経験しておくと、体の使い方の幅が広がっていきます。
たとえば、マットの上で前転をする経験も、単に「前転ができるようになる」だけではありません。
体を丸める、手をつく、回転する、自分の体の位置を感じる。
そうした経験そのものが、体を動かす感覚につながっていきます。
幼児期におすすめしたい運動遊び
では、幼児期には具体的にどんなことをすればいいのでしょうか。
特別な道具をたくさん用意する必要はありません。



普段の遊びの中でも、十分に体を動かすことができます。
鬼ごっこ
鬼ごっこは、幼児期の運動遊びとしてとても身近なものです。
走るだけでなく、相手を見ながら方向を変えたり、急に止まったり、逃げる方向を考えたりします。
「ただ走る」よりも、さまざまな動きを自然に経験できるのが魅力です。
片足立ちやバランス遊び
「片足で何秒立てるかな?」
「線の上から落ちないように歩いてみよう」
といった遊びもおすすめです。
バランスを取る経験は、姿勢を保ちながら体を動かす感覚につながります。
ジャンプ遊び
床に線を引いて、
「線を飛び越えてみよう」
「両足でジャンプしてみよう」
など、簡単な遊びから始められます。
慣れてきたら、前後左右に跳ぶなど、少しずつ動きを変えてみるのもいいでしょう。
ボール遊び
ボールを使った遊びでは、投げる、受ける、蹴る、追いかけるといったさまざまな動きを経験できます。
最初からキャッチボールを上手にする必要はありません。
転がしたボールを追いかけるだけでも十分です。
「上手にできたか」よりも、「ボールを使って楽しく遊べたか」を大切にしてみてください。
ゴールデンエイジだからといって、早く習い事を始める必要はある?
ここは、保護者の方が一番迷いやすいところかもしれません。
「ゴールデンエイジが大切なら、幼児のうちからスポーツを始めたほうがいい?」
答えは、必ずしも早く始めればいいというわけではありません。
大切なのは、年齢に合った形で体を動かすことです。
幼児期の場合は、競技としての技術を身につけることよりも、まずは「体を動かすことが好き」という気持ちを育てることが大切です。
そのため、習い事を選ぶときにも、
「何ができるようになるか」
だけではなく、
「どんな経験ができるか」
を見ることをおすすめします。
幼児の習い事に体操教室が選ばれる理由
幼児期の習い事として、体操教室を選ぶ家庭があるのは、さまざまな動きを一つの場所で経験しやすいからです。
走る、跳ぶ、転がる、ぶら下がる、バランスを取るなど、特定のスポーツに偏らない動きを取り入れやすいのが特徴です。



「まだやりたいスポーツが決まっていない」という子にも取り入れやすい習い事といえます。
いろいろな動きを経験できる
サッカーならボールを蹴る、スイミングなら水の中で泳ぐというように、それぞれのスポーツには特徴があります。
一方、体操教室では、さまざまな動きを組み合わせて遊びながら体を動かすことができます。
そのため、
「うちの子が何のスポーツに向いているのかわからない」
という段階でも始めやすいでしょう。
「できた!」を積み重ねやすい
幼児期の習い事では、技術そのものだけでなく、「できた」という経験も大切です。
最初はできなかったことが少しできるようになる。
先生に教えてもらいながら挑戦してみる。
何度かやっているうちに、自分でできるようになる。
こうした小さな成功体験が、次の挑戦につながっていきます。
ゴールデンエイジのために、幼児期の習い事で大切にしたいこと
ここまで読んで、
「じゃあ、ゴールデンエイジに向けて今から何をすればいいの?」
と思われた方もいるかもしれません。



幼児期だからこそ、大切にしたいポイントがあります。
子どもが楽しめること
まず大切なのは、子ども自身が楽しいと思えることです。
保護者が「将来のために」と思って始めても、本人が嫌がってしまえば長く続けるのは難しくなります。
- 「今日は楽しかった!」
- 「またやりたい!」
と思えることは、運動を続けるうえで大きな力になります。
できないことを責めないこと
幼児期は、成長のスピードにもかなり個人差があります。
同じ年齢でも、できることが違って当たり前です。
「なんでできないの?」
と比べるより、
「前より少しできたね」
「やってみたね」
と、その子自身の変化を見てあげることが大切です。
さまざまな動きを経験できること
一つの技術だけを繰り返すよりも、幼児期には幅広い動きを経験することをおすすめします。
走るだけでなく、跳ぶ。
跳ぶだけでなく、転がる。
さらに、登る、ぶら下がる、バランスを取る。
こうした経験の積み重ねが、将来さまざまなスポーツに取り組むときの土台になります。
「今から何をさせればいい?」と迷ったら
幼児期の子どもを見ていると、
「今のうちに何かしてあげたほうがいいのかな」
と焦ってしまうことがあります。
- 周りの子がスイミングを始めた。
- お友達が体操教室に通い始めた。
テレビでスポーツをしている子を見ると、自分の子も何かできるようにしてあげたくなる。
そんな気持ちになるのは自然なことです。
でも、習い事を選ぶときに大切なのは、「何歳までに何ができるようになるか」だけではありません。
その子が今、どんなことを楽しんでいるのか。
そこから考えてみるのも一つの方法です。
走るのが好きなら、走ることをたくさん楽しめる場所。
体を動かすのが好きなら、いろいろな動きに挑戦できる場所。
少し慎重な子なら、先生が無理なく挑戦させてくれる場所。



子どもの性格や興味に合った環境を選んであげることが、結果的に長く運動を続けるきっかけになることもあります。
ゴールデンエイジについてよくある質問
ゴールデンエイジは何歳ですか?
一般的には9〜12歳ごろをゴールデンエイジと呼びます。
その前の4〜8歳ごろはプレ・ゴールデンエイジと呼ばれることが多く、さまざまな体の動きを経験する時期として考えられています。
ただし、子どもの発達には個人差があるため、年齢だけで区切って考える必要はありません。
幼児期に運動をしないと、運動神経が悪くなりますか?
幼児期に運動をしなかったからといって、それだけで将来の運動能力が決まるわけではありません。
ただ、幼児期にさまざまな動きを経験しておくことには意味があります。
「運動神経を伸ばさなければ」と焦るよりも、遊びを通して体を動かす機会を増やしてあげるとよいでしょう。
ゴールデンエイジにスポーツを始めたほうがいいですか?
必ずしもゴールデンエイジまで待つ必要はありません。
幼児期から運動遊びや習い事を通して、さまざまな動きを経験しておくことは、将来スポーツを始めるときにも役立ちます。
大切なのは、年齢に合った内容で楽しく続けることです。
幼児の習い事なら体操教室がおすすめですか?
体操教室は、走る、跳ぶ、転がる、ぶら下がる、バランスを取るなど、さまざまな動きを経験しやすい習い事です。
そのため、「まだやりたいスポーツが決まっていない」という幼児にも選択肢の一つになります。
ただし、教室によって内容や雰囲気は大きく異なります。
体験教室などを利用して、子どもが楽しめそうか、先生との相性はどうかを確認してから決めると安心です。
まとめ|ゴールデンエイジに向けて、幼児期は「楽しく動く経験」を
ゴールデンエイジとは、一般的に9〜12歳ごろの、運動の動きを身につけるうえで大切な時期を指します。
その前の幼児期から小学校低学年ごろも、さまざまな動きを経験する大切な時期です。
だからといって、幼児のうちから難しい技術を身につける必要はありません。
- 走る
- 跳ぶ
- 転がる
- 登る
- ぶら下がる
- ボールで遊ぶ
- 公園で思いきり体を動かす
そんな何気ない経験の一つひとつが、子どもの「体を動かす力」につながっていきます。
そして、もし習い事を考えているのであれば、「将来のために何を習わせるか」だけでなく、
「今、この子が楽しみながら経験できることは何か」
という視点で選んでみてください。
- 体を動かすことが楽しい。
- できなかったことができるとうれしい。
- もう一回やってみたい。
そんな気持ちを持てることが、何よりのスタートです。
ゴールデンエイジは、ある年齢を過ぎたら終わってしまう「期限」のようなものではありません。
幼児期からたくさん遊び、さまざまな動きを経験しながら、自分の体を動かす楽しさを知っていく。
その積み重ねが、これからの運動やスポーツを楽しむ土台になっていきます。

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